2016キツネの嫁入り

【REVIEW】2016.12.10キツネの嫁入りワンマン@木屋町UrBANGUILD

ワンマンライブとは。

ワンマンライブを年末に開催した。
ワンマンライブは、特殊なものだ、普通のイベントではない。 その名の通りだが、 ワンマンライブというのは お客さんは我々だけを見に来る。
共演がいくつもいるイベントとはわけが違う。 誰のせいにもできなし、誰のためでもない。 キツネの嫁入りによるキツネの嫁入りのためのイベントなのだ。

照明の演出

4回目ぐらいかなぁ。
スペシャル感という事でゲストを呼んだり
数量限定でロイヤリティを用意したり。

今回は、演出という点で
スペシャルな要素を用意してみた。

8月のスキマアワーでご一緒した
照明デザインのKEHAI WORKSこと、魚森さんの照明を
アバンギルドに持ち込む事にしたのだ。

アバンギルドは一色のみの照明。
バンドはそこで過度のないその場所で
バンドとしての自力を試される。
長年それをやってきたが、そろそろ次のフェーズで試してみたくなった。

こういうのは縁だ。いつかそういう人と出会ったら、
と考えていて出会ったのが魚森さんで。
話せば随分共通の知り合いはいるようだったが。このタイミングでの出会いが必須だったのであろうと思う。

キツネの嫁入りワンマン@アバンギルド

お馴染み特別メニュー

キツネの嫁入りワンマン@アバンギルド

お馴染みアバンギルドはシェフの直さんに
特製ラーメンを二種用意してもらった。
これがうますぎて。

思わず、本番前に食べて
喉からからになりました。(笑

MV撮影、ライブ動画撮影でもお世話になった
菅原広司くんにも撮影にはいってもらいつつ。 (実は、この日の動画を少し最新MVに使用している)
ワンマンイベントは開催へと向かった。

第一部

キツネの嫁入りワンマンライブ@アバンギルド

■セットA【AG・AC】
419
家探し

■セットB【AG・AC・Jambe】
箱庭
忘却
最後の朝焼け

■セットC【AG・木琴・Dr・Ba・Tp】
ヤキナオシクリカエシ
白黒
がらんどう

■セットD【AG・Piano・Bass・Dr・Tp】
悲哀の仕事
せん
答えとして

キツネの嫁入りワンマンライブ@アバンギルド

キツネの嫁入りワンマンライブ@アバンギルド

2006年にマドナシ+ひさよ
アコギと歌とアコーディオンで始めたキツネの嫁入り。 我々にしか歌えない「言葉と歌」を念頭に置いた楽曲。 伝わりやすいアコースティックな音をやろうと始めたっけ。 随分久しぶりのこの編成。実に8年ぶりとかかなぁ。構想はすぐに現実を上回る。

マドナシの旧友、鍵澤がパーカッションで加わり、そっからがフェーズ2。 アコーディオンもおもちゃのアコーディオンから持ち替え ジャンベでトリオ編成ではじめた。 楽曲はパーカッシブ、トリッキーなリズムも加わり始め 攻撃性が追加される。

が、パーカッションでは表現に限界がある。 よりダイナミズムを考えた時 鍵澤学はドラムに着手。 そして、足らないボトムを補うため 藤井都督がベースでサポート参加。 そうやってできたのが1st Album「いつも通りの世界の終わり」であった。 ひさよはピアノに持ち替え。 変拍子が多用されプログレッシブ感が増したのが2ndAlbum「俯瞰せよ、月曜日」

アコギ・アコーディオン編成で2曲。 アコギ・アコーディオン・ジャンベ編成で3曲。 アコギ・アコーディオン・ベース・ドラムに トランペットを加え、懐かしい曲たちを6曲 木琴も久しぶりに使用。
「419」「家探し」は文字通りキツネの嫁入り開始時に初めて作った曲達。カギが参加してリズムが増して、木琴を使ったトリッキーな曲もレパートリーにふえ、引き出しは増えて。ある種、初期~中期を象徴する曲が、「せん」「答えとして」な気がする、それらを現メンバーで再現する事、それはあまりに前向きな音塊だった。これらの曲や悲哀の仕事、ベース藤井氏が抜けた時、当分やることはないかもなと、思ったかの曲達。見事に息を吹き込んでくれた現メンバーには感謝しかない。

第二部は“今”

キツネの嫁入りワンマン@アバンギルド

<第二部のセットリスト>
■セットE【piano】
青天井

■セットD【AG・Piano・Bass・Dr・Tp】
消えない影
BGM

■セットE【AG・Piano・Bass・Dr・Tp・EG】
最終兵器
オービス
oneday
もえる街
猿田狂想曲
ペラペラ
山羊は死刑台に上らない
奴ら

■セット E【AG・Piano・Bass・Dr・Tp・EG】
~アンコール~
俯瞰せよ、月曜日
死にたくない

キツネの嫁入りワンマンライブ@アバンギルド

キツネの嫁入りワンマンライブ@アバンギルド

15分の休憩をあけ 名曲と名高い「青天井」ひさよピアノソロから第二部幕開け。 全員ステージにあがりアルバムセット通り、「消えない影」で開始、、、 のはずが、ギターの音がならない。
まさかの音響トラブル。何のためのリハなのか。 更にはピアノソロの際聞こえるノイズ。 なんとSEが消えていない。 これもトラブル。 これまで一緒に歩んできたPAとの結果がこれか。 残念で仕方ない。 が、そうもいっておれないのがライブ。 ついでに喉の調子も悪い。 が、そうもいっておれないのがライブ。 今やれることをやりつくすだけ。
エレキギターが加わりフル編成になって、 最新の曲ベースで駆け抜けた 二部。 ライブお披露目二回目の新曲も。 いやー難しすぎてスリリングだったが これもライブ(笑。初期から続けて演奏すると、演奏している側が一番、曲のうねり、歌詞のストレートさなど、進化の具合が目の当たりになる。昔の曲もいいが、今の曲が“今”感があっていいよな、としみじみ。落ち着いて演奏できた気がするのであった。それこそが未来感。歌詞に一番現れるのは精神状態だ。その方向性だ、と思う。不安な時は不安な事しか歌えないものだ。生身の人間がなすこと、それこそがリアルなのかもしれない。オレは歌詞を書く時ずっと誰かと戦っている気がする。それが誰かは、今ははっきりと言える事ができる。アンコールを頂いての、定番の「俯瞰せよ、月曜日」「死にたくない」お馴染みのこの曲達だが、このメンバーで、このタイミングで演奏する事に意味を強く感じて、最後にとっておいた。メンバーも変わり編成も変われば、その曲は生まれ変わるのだ。

ひさよが休みに入って
トランペット松原明音が入って
どうまとめるか難儀だった。
エレキギターとの兼ね合いも音数が増えるだけならいらなかった。
でも、このメンバーで続ける必要があった。
ベースが抜けて、さてどうするかとなった時
猿ちゃんが即連絡をくれ、それは進化ののろしだった。

音楽的理論に満ちた彼の参加で
楽曲はさらに難易度は高く
かつロジカルにアレンジされていく

やりたいことはなくならないし
叩き潰す「奴ら」も消えてなくならない。

10周年という事で
走り抜けた今年一年。

最後はワンマンでと決めて
走り抜ける事ができてよかった。

メンバー多忙すぎる(出張多すぎ、東京在住・大阪在住)中
新曲もつくり、シングル発売、巨大イベント「スキマアワー」開催
走り抜けられたのは彼や彼女のおかげだ。

生きた心地がするのはこの瞬間 

そしてそれを一年間追い続けてくれたのは
フォトグラファーの岡安いつ美ことオカファー
メンバー脱退や活動が不安定だった時、ひとつの自信や誰かへの信頼を思い出させてくれた彼女
最後も最高の写真を撮ってくれました。

キツネの嫁入りは
直接的なラブソングも、なんとなくの応援歌も
よーわからん日常とやらを適当に歌う事もできない
辛辣でもある警鐘を鳴り響かせる歌と
変拍子を多用気味、ノリやすくはない楽曲達は
確実に売れ線ではないが。
確実にこれが音楽だと思う。

生きた音楽。

自信は揺るがない
が、それでも、これほど人が集まってくれたという
レスポンスは、前を向く力になるのだ。

2016年も、気に入らない事や

理解できない事が多数あったっけ。

そういうのを
まぁどうでもいいやと、
我々は奴らを横目に
やることやるだけなのだと言い切れるのが最大の武器だ。

2017年は作品作りを念頭に置きつつ。

やらかすかね。


メンバー

マドナシ
ひさよ
鍵澤学
西崎毅
松原明音
猿田健一

照明デザイン KEHAI WORKS
撮影 岡安いつ美
   菅原広司
音響 MO1
アバンギルド
来てくれた大勢のお客さん

ありがとうございました。

<場内SE>
この日の場内SEは、2016年をふりかえって、共演した、お世話になった皆さんの音源。
不思議と落ち着きと安心を取り戻すよね。

Newsummerboy/NATSUMEN
或るつばさに/ゆーきゃん
デスペラードアヴェニューの猫/ゆーきゃん
Pierrot’s Foot Goes into Convulsions/Djamra
Assasin in Sin/Djamra
Paro Paro/Le Silo – る*しろう
Ta Ka Ta Dap-Zap/Le Silo – る*しろう
Hotel Blue/Jim O’Rourke
Friends With Benefits/Jim O’Rourke
Satisfaction/Music From The Mars
Rainbow/Music From The Mars
おんなし/メシアと人人
オルタナティヴ/山本精一
口うつしロマンス/中村佳穂
POiNT/中村佳穂
Katachi/Shugo Tokumaru
Green Rain/トクマルシューゴ
AUWA/UA
悲しみジョニー/UA
Gingko/Ayniw Tepo
Last Train Home / 終電/Ryo Hamamoto
The Photographer / 写真家/Ryo Hamamoto
YOU/bed
新しい太陽/ザッハトルテ
Card Bop Textology ~ 対話の可能性/日比谷カタン
インディゴ16’/Tam Tam
コーヒーピープル/TAMTAM
ユー・エフ・オー/吉田ヨウヘイgroup
話を聞いたんだ/吉田ヨウヘイgroup
interior/superior/LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS
レクイエム/LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS

その他、岡安いつ美(オカファー)による写真達

岡安いつ美オフィシャルサイトはこちらから