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【REVIEW】2017.09.28キツネの嫁入りレコ発大阪編downy×キツネの嫁入り

挑戦せんとねぇ。

挑戦こそがロックでありインディーズでありオルタナティブでありパンクである勝手に思っている。
後は、「老い」だな。

俺の周りの挑戦し続ける先輩方は、見た目も言動も若いのだ。

目の前のものに固執し安心だけを求めるようになったらおしまいだ。
人生は攻めなければ。
と、半ば強迫観念に襲われつつある昨今。
我々も好き勝手にするには若くない。今できる事は来年できるとは限らない現実が音を立てて忍び寄る。

それを迎合するのか。
それもまた人生。

今回のリリースツアーを企画する上で
京都はお馴染みの、と東京は初のワンマンショウを開催しようと思った。
あと、2マンをやってみたいと思った。

敬愛するバンドと時間を二分。その音同士の向き合いの中で終わった後何が残るだろうか。

最初に思いついたのはdownyさんだった。
というかずっとやりたかっただけなのだが。

懇意にしていただいているドラムの秋山さんに相談させていただいた結果、まさかの実現に。
こんな日が来るとはね。

京都より温かいよね、大阪

しかし場所はシャングリラだ。大阪だ。ちょっとだけアウェイだ。
ってので、現在勤務先が大阪って事もあり、終わってからフライヤーとポスターを背負って宣伝行脚。どこまで効果があるのかわからない。が、やるのやらないのかだとやるだけなのだ。
結局、後悔しないための日々。一人でも多くの人に届けたいだけ。
仕事を前日に終わらせての当日。

ギターの西崎無しでの5人編成。
子供の泣き声に遮られながらのリハを終えて
シャングリラキイさんのサプライズバースデーケーキを買いにダッシュ(これが腰にきた)
会場に戻るともうほぼ満員だった。

はじまるよ、downy

downy

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いつも通り、無言で登場。
オーディエンスが固唾を飲む中、淡々とセッティング、無音の中。
実は、downyさんのライブの曲間や始まりの、このなんともいえない冷や冷やした空気が好きだったりする。多分一言「downyです。」といえば歓声が起こるだろうに。

しーん。

で、おもむろに始まったのは「凍る花」そこからはあっという間の時間。叩きつけられる音塊。
マッチョさんがコンバスに持ち替えての「檸檬」など、新しめのアルバムからの曲中心のセットリストに名曲「再」。そして、2マンへの想いを熱く(すぎた)書いた、ブログを読んでくれてというのもあってらしい「左の種」。つまりファンとしては生唾ものの、新旧織り交ぜセットであった。
ふと、周りを見るとキツネの嫁入りのメンバーも出番直前だってのに、ステージにくぎ付けになっている。これこそが俺が見たかった風景の一つだったかもなと思いつつ。
洋楽にしてもだが、グランジで一旦エンタメを破棄した音楽シーンは、ミクスチャをクリアした後、再びエンタメ感に寄っていった印象がある。そして今や、日本は空前のシティポップ回帰からのブラコン、ディスコサウンドが取りざたされる毎日。

downyさんにしてみれば、何も考えずにええ音追求してるだけなんだろうが。あまりにそのストイックな姿は現代の音世界においていびつに歪んで見えた。そして、それこそがロックだろうにと腹の中で想いながら見ていたらすっかり感情を刺激され過ぎてしまった。
最後の曲を前にして離脱。

今日は我々のレコ発だったのだ。
大先輩への敬意を表するには、いいライブをするだけだ。

キツネの嫁入り、大阪レコ発

kitune

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謎の緊張感だった。
下手なライブはできない、というか、したくないという現実。
オーディエンスも入った。後はいいライブをするだけという
いわば後のない感覚。
ザッキーのいない分、音圧やテンションよりも引き算が問われる5人編成。久しぶりにやる昔の曲のリアレンジもおりまぜつつ。駆け抜けた。ここが俺たちの居場所。ここが生きた証。アンコールでようやく肩の力が抜けた気がした。こういう時間、ずっと続けばいいのに。
downyのお客さんも温かった。最後まで見てくれ物販もたくさん出た。なんてこった!

<setlist>
最終兵器
俯瞰せよ月曜日
ペラペラ
もえる街
狂想
同じ顔の行進
巻耳
せん
Oneday
BGM
山羊は死刑台に上らない
奴ら
死にたくない

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シャングリラは素晴らしいハコだ。
スタッフの方達も教育が行き届いている。きっとメジャーなアーティストとも対峙してるだろうし、経験値が半端ないんだろうな。時折ライブハウススタッフに感じるストレスは一切なかった。

お疲れのところのdownyさんに、半ば無理って遅がけから打ち上げ、ホテルの近場で乾杯。
ユタカさん面白すぎ。ロビンさん秋山さんとは話したかった事を。マッチョさんは、随分前のfresh!との共演時の話など。

いい夜だった。

これが生きる糧だ。
いい夜だったが、それはもう前の話だ。
更なる精進をするだけだな。

前向きにさせてくれるよな、人生に必要なのはこういう時間だ。

ここ数年のキツネの嫁入りを語る上で外せないのがフォトグラファー岡安いつ美の存在だ。
指示せずして撮ってほしい撮影をしてくれる稀有な存在。彼女に任せておけば、後悔しないライブができる。
映像でも音でもない「写真」は記憶の糸をたどって頭の中で音をあの空気を思い出させてくれる。

おかふぁー、いつもありがとう。

そして、様々に協力いただいたシャングリラキイさん。
平日にも関わらずたくさん来場いただいたオーディエンスの皆様。

そして、downyの皆様に大きな感謝を。

また、近いうちに。


<場内SE>
Nu Nu/Avishai Cohen
Entertain Me/Tigran Hamasyan
One For Mark/Avishai Cohen
The Grid/Tigran Hamasyan
Out of The Grid/Tigran Hamasyan
Emotional Storm/Avishai Cohen
The Apple Orchard in Saghmosavanq/Tigran Hamasyan
Arava/Avishai Cohen
The Year Is Gone/Tigran Hamasyan
Smash/Avishai Cohen
Song for Melan and Rafik/Tigran Hamasyan
Dreaming/Avishai Cohen
To Negate/Tigran Hamasyan
Seven Seas/Avishai Cohen
Kars 1/Tigran Hamasyan
Worksong/Avishai Cohen
Pt1 Collapse/Tigran Hamasyan
Road Song/Tigran Hamasyan




キツネの嫁入り マドナシ