がっこう
ネ・アカネク・ラネ
今日もひきずっている。西日に長く伸びる影と後、2,3のなにか。
私は今日も歩く。
学校帰りの川べりの道。引きずりながら今日も思う。
遠くの方で子供のはしゃぐ声。
夕方は色んな所で子供の声を聞く気がする。
思い出すのは昨夜の友達との長電話と今日のホームルームでの先生の説教。
引きずりながら家路を急ぐ。
子供がはしゃいでいる。女の子の声しか聞こえないのはきっと
女の子の声が高いからだ。
「もっと個性的になれ。」先生は顔を赤くしてそう話した。私は楽しみにしている
ドラマの再放送の始まる時間が近づき、気が気ではなかった。
影の長さが夏の訪れを告げる。急いで家に帰ってテレビをつけて
台所にお菓子があればいいな。
子供の声は、怒鳴りあってるようにも聞こえる。誰に誇示したいのか
不思議に思う程声が大きい。