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がっこう(3)

その嘲笑の中に昨夜の長電話の友達もいた。一瞬目が合った気がしたけど
気のせいだったのかも。

友達は今日落ち込んでいるんだろう。
もしかしたら学校には来ていないのかなと思って学校に来たら、、

朝から元気良く男友達とはしゃいでいたので呆気にとられた。
彼女に昨夜の長電話の事を話したら
「考えていてもしょうがない切り替え切り替え!」と返された。

そんなもんなのかなー

家はもうすぐそこだ。バイクがないから
まだお母さんは帰ってきてないのかも。

ドラマを見てると。又、横で小言を いわれそうだったのでちょっとほっとする。

西日が傾いて影をのばす。引きずっている自分の影と後2,3の事をふと思った時
子供の声がぴたっと止んだ。さっきまでの声が嘘のよう。
当たり前のような静寂が辺りを包む。激しいめまいがして座り込んでしまいそうになる。

先生の声と友達の笑い声がだぶる。

友達は元気だった。昨夜はあんなに泣いていたのに。それは喜ぶべき事なんだろう
でも、恐らく自分ならそうはなれない。
そんな自分を思って

切なかった。

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