"loopgirl" digital release

loopgirlは、初期キツネの嫁入りの歌に焦点を合わせたサウンドに立ち返ったバラード。ビブラフォンの印象的なサウンドが楽曲全体を包み込み、一つ一つ言葉を置くように歌われる後悔にも似た感情。ピアノとサックスが艶やかに彩り、ベースとドラムが静かにグルーヴする。変拍子と怒りに近しい感情を露出した前作から、バンド自身も歩みを少し緩める中で、ビブラフォン奏者 佐藤香とduo演奏時に制作された楽曲。ライブでも激し目のセットリストの合間に差し込まれ、オーディエンスの評判も良い一曲。。エンジニアは、前作同様トクマルシューゴ・LOSTAGEをなど手がける岩谷啓士郎 (Safe and Sound)。MUSICVIDEOに、自身もプレイヤーながら、最近だと山本精一など、透明感ある様々なMUSICVIDEOを制作する浜田淳。第一弾「dodone」・第二弾「swimmingman」とまた違ったテイストの楽曲で幅広いキツネの嫁入りの世界観を堪能ください!

index

loopgirl

"loopgirl" Sound / Lyrics

初期に立ち返った歌物を作ろかいなとぼんやり考えていた時に、ヴィブラフォンの香ちゃんと東京でduoする機会をいただく。既存曲のリハを前日して当日朝、歌詞ができたのでやることになった曲。諦めたり後悔しながら、自身から発した言葉に、時折振り回されながらも、それでも進んでいく感情を歌った曲です。

そういう意味だと最初に作ったのは、2019年?とかそれぐらいのはずですが、今歌っても似たような想いを抱えて毎日生きているあたり成長がないというか、そういうものかと思う次第です。

Lyrics

考えても、しょうがない事を考えて、
あの時、ああ言えば良かったと繰り返す
そして、この瞬間がこの手をすり抜けてく

言葉は武器 言葉は毒 言葉は薬 言葉は未来

特効薬にもなるし、未知のウイルスにもなる

我々は繰り返す
考えてもしょうがないことを
我々は繰り返す

あの時ああいえばよかったと

我々は忘れてしまう
その瞬間に進むのさ
我々は忘れてしまう
その瞬間にここまできたんだ

Vibraphone:佐藤香

打楽器とおさけとおいしいものがすき。 ■malletkat, marimba, vibraphone, percussion, etc… □Aureole □ハイスイノナサ □anoh □sora tob sakana band

"loopgirl" Music Video

共同製作者というか、一緒に誰かと何かを作り上げるのに必要なのは、一言で言うと「信用」だと思う。

イメージを伝える・共有するフェーズ、認識齟齬があった際のリカバリーのフェーズ、どのタイミングでも、双方信頼関係が成立していたらうまくいくように思う。

それは実績であったり、お互いの理解であったり。

というわけで、本作品は、この曲なら旧知の浜田よねと思ってオファー。ストーリーから撮影場所から丸投げ。上がってきた内容に、「あーええんちゃう」とだけ返していた気がする。

ただ、当初はダンサーさんを入れる予定はなく、またキャスティングも含め、はて、どうしようか、と一度止まった経緯あり。

そこで再度すり合わせをして、「じゃー、メリさんで、その内容でいこけ」と進めたら、想像の斜め上をいく素晴らしい仕上がりで、FBほぼなしでした。

浜田とメリさん、会場貸してくれた奥野くんに感謝。

ダンスのシルエットは残る扱い、終盤の手を差し出すアクションという、全てとてもお気に入り。

 

Vocal・Guitar:Madonashi
Piano:Hisayo
Contrabass:Kenichi Saruta
Sax:Shinji Kitamura
Drums:Takuji Itou
Vibraphone:Kaori Satoh

Rec・Mix:Keishiro Iwatani
Rec・Mix:Tomoya Otsu(Vibraphone)
Director:浜田淳 / Jun Hamada
Shooting & Lighting assistant:奥野慧 / Satoshi Okuno(white and art ムクヨミドリ)
Dance:大歳芽里 / Meri Otoshi
衣装協力:Scène – 寺町三条

Director:浜田淳

浜田淳

京都在住。一眼カメラ1つで身近な映像を作っている。

Dancer:大歳芽里

大歳芽里

昭和音楽芸術学院バレエ科卒業。音楽家、劇団、ヴィジュアルアーティスト等と共演を重ねる。仏のアンジェ国立現代舞踊センター、振付コース修了。ヴィンセント・マンソー、エマニュエル・ユイン、カミーユ・ボワテル、ダニエル・ベルトン等の作品に参加。さまざまな障がいをもった人や子ども対象のレギュラークラスのほか、ワークショップ講師も務める。他の分野におけるダンスの可能性を探り、身近なところにダンスを広げる活動を進めている。

photo:白井孝明